鹿児島県のシラスコンクリート活用
鹿児島県は公共事業に不可欠な骨材の大部分を海砂に依存していました。
しかし、大量で継続的な海砂の採取は自然環境や漁場環境への影響が懸念されました。
そこで海砂等含めた骨材確保のあり方を検討し、平成13年「シラスコンクリート検討委員会」を設立しています。
海砂の代替としてシラスを代替骨材としての利用推進を図られることとなりました。
シラスとは?
九州南部一帯に厚い地層として分布する細粒の軽石や火山灰を一般にシラス(白砂、白州)と呼びます。
シラスコンクリートとはそのシラスを細骨材として利用したコンクリートです。
製品紹介
シラスコンクリートの高い耐久性
シラスコンクリートは、セメントと水が反応して作る水酸化カルシウムとシラスが、ゆっくりとポゾラン反応と呼ばれる化学反応を起こし、長期的(図-1)な強度は普通コンクリートより高くなります。
また、シラスコンクリートは、対硫酸塩性が強く、海洋構造物や温泉地の基礎工事などの厳しい環境条件での高い耐久性が確認されています。
図1(鹿児島大学 武若教授提供)
インフラテックのシラスコンクリート製品
インフラテックとしても鹿児島県と協力し、平成16年からシラスコンクリートの試作に取り組みました。
現在では、各種側溝、歩車道ブロック等の多種製品へシラスコンクリートは拡がっています。
落蓋側溝Ⅱ型
落蓋側溝Ⅱ型蓋
KD側溝
落蓋側溝Ⅱ型横断G付